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2012年度決算

2012年度は73億6670万円の剰余金が発生しました

  • 2013年7月23日に当基金の第20回代議員会が開催され、2012年度決算が承認されました。
  • 2012年度の運用状況を見ると内外株式の株価が大きく上昇し、運用収益率は11.82%(時間加重収益率)で99億1,394万円の運用収益を確保しました。
  • 2012年度末時点において当基金が保有する年金資産(純資産)額は、938億3,950万円です。一方、将来の年金給付のために積み立てられているべき責任準備金は913億9,504万円です。
  • また、事業主が負担する特別掛金で償却することが決まっている過去の積立不足は、未償却過去勤務債務残高として表示しています。
  • 当年度剰余金73億6,670万円は当年度に繰り越された不足金49億254万円の処分に充て、残りの24億6,415万円を翌年度に繰り越します。

2012年度の収支状況(損益計算書)2012年度の収支状況のイメージ


2012年度末時点での資産と負債の状況(貸借対照表)2012年度末時点での資産と負債状況のイメージ


※平成24年度決算より財務諸表の表示が変更になりました

基金の財政状況を表す貸借対照表では、基金が将来の給付のために現時点で積み立てておくべき額として「責任準備金」が計上されるようになりました。責任準備金は、これまで計上されていた「数理債務」(給付のための債務額)から「未償却過去勤務債務残高」(特別掛金で償却することが決まっている過去の積立不足額)を差し引いた額です。これにより、財政状況をより的確に把握できるようになります。

2012年度財務諸表のイメージ

2012年度財政検証結果

基金では毎事業年度の決算結果に基づき、年金資産(純資産額)の積立水準を「継続基準」「非継続基準」の2つの基準に照らして検証することが法令で義務づけられています。検証の結果、資産の積立水準が基準値を下回り、「積立水準の回復計画」の策定が必要とされる場合には、すみやかに財政計画の見直し(変更計算)を行うことになります。
2012年度の当基金における財政検証結果は次のとおりです。

継続基準の検証
将来支払う給付に必要な年金資産の積み立てが、計画どおりに行われているかを検証します。

  • 基準値
    純資産額/責任準備金 =1.00以上
  • 検証結果
    純資産額(939億円)/責任準備金(914億円) =1.02

当年度は、純資産額が責任準備金を上回り、基準値をクリアしました。

非継続基準の検証
現時点で基金が解散したと仮定した場合、これまでの加入期間にかかる年金給付を行えるだけの水準に達しているかを検証します。

  • 基準値
    純資産額/最低積立基準額 =0.92以上
  • 検証結果
    純資産額(939億円)/最低積立基準額(862億円) =1.08

非継続基準の財政検証では、純資産額が最低積立基準額を上回り、基準値をクリアしました。

  • 「継続基準」、「非継続基準」ともに基準値をクリアしているので、掛金の見直しは必要ありません。

※平成24年度より年金財政の更なる健全化を目的とし、財政検証基準が変更になりました

【継続基準】
継続基準の財政検証においては、これまで、「純資産額」と「責任準備金」を比較し、仮に不足金が合った場合でも不足金が「許容繰越不足金」を下回れば基準を満たしているとされていました。これは、基金運営を継続する観点に立って設けられている措置ですが、実際に積立不足が発生しても、本来の積立状況が把握しにくくなっていました。
平成24年度決算からは、継続基準の財政検証の際には、「許容繰越不足金」を考慮せず、「純資産額」と「責任準備金」のみを直接比較しますので、不足金が把握しやすくなります。

2012年度継続基準のイメージ

【非継続基準】
非継続基準の財政検証においては、これまで、「純資産額」が「最低積立基準額」の90%以上あることが基準とされていました。
この基準値を、平成24年度決算から毎年度2%ずつ引き上げ、平成28年度から本来の100%以上に戻すこととされました。

2012年度非継続基準のイメージ

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